牛を50頭飼っているだけで年商は1億2千万円の驚き!
日本農業賞を受賞された方に藤田毅という人がいる。乳用牛を60頭飼育して年商が1億2千万円である。「え!たった60頭の乳をしぼるだけで、どうしてそんなに売上げが出るの...?出るわけないじゃん」
常識で考えたらそうである。もちろん街の中で酪農をやっているわけではない。新潟の中山間地である岩室というところで酪農をしている。「それならその話は変だよね」ところがわずか60頭の牛だけでも1億円を売上げる方法があるのである。奥さんが元スチュワーデスでイタリアまでアイスクリームを作る技術を勉強しにいってきた。そして牧場の近くに店を出したのである。いつの間にか味が評判になり口コミで人が集るようになった。
新鮮でおいしいものだから一度食べるとリピーターになり繁昌店に成長したのである。年間16万人もやってくるというのである。農業にはこんな可能性が眠っているのである。
藤田さんもただ者ではない。酪農を始める前にアメリカに研修にいった。アメリカと言えば、すべてが大規模かというとそうではない。家族で40頭〜50頭の牛を飼い、できた商品の直売をして経営をしている人達がいる。これなら私にもできるとひらめいたというのである。経費をかけずに大規模な投資をせずに必要な分だけの収入を得るというやり方である。それを地道にやると1億2千万円もの売上げになるのである。
お客さんを集めるために工夫をしていることがある。地元の産物、旬の物をテーマにアイスクリームのメニューを常にふやし続けている。季節にこだわっている。それから地元の生産者にこだわっている。新潟特産の米を使いピザ生地を作り、自家製のチーズでピザを作って販売することも始めた。農産物は種類が多いから食材に困ることはまったくないのである。
飼料の節約も工夫している。新潟は米の産地だが稲作をやめてしまう人も多い。休耕田が出てくる。そこに飼料用の稲を植える。飼料用の稲を作付けして青田刈りをする。これを醗酵させて醗酵飼料として与える。オーチャードなどの牧草より、はるかに栄養分は高い。手間をかけなくても無農薬有機生産物になる。年に2回収穫することも可能なのである。休耕田も利用の方法を考えれば低コストで高付加価値を生むことはできるのである。
「そんな事を言われても、うちの母ちゃん元スッチーやないし、牛なんて嫌いだし...」牛を飼ってアイスクリームを作れといっているわけではない。農家だから食材は豊富にあって新鮮という魅力があるにもかかわらず、ほとんどを活かせていないということなのである。少し勉強をすれば大金が手に入るというのに何も勉強しない。これでは利用されるだけになってしまうのである。身近かにある自分の価値に目覚めてほしいと思う。藤田さんはいい手本になると思う。
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