薬草がピンチ!中国からの輸入ストップ!その背景に最高のビジネスチャンスが隠されていた!
今回は薬草について、お話をする。薬草を栽培すると儲かるという話ではない。薬草の産地と言えば中国である。その中国が薬草の輸出をしなくなってしまった。禁止をしたわけではない。中国内の消費に追いつかないほどの需要が出てきて、輸出どころではなくなったのである。
お金のないうちはお金になるものを先に売る。お金がたまってくるとお金よりも体の健康を考える。富裕層が増えて、その人達が薬草を大量に使い始めた結果なのである。
慌てふためいたのは日本の製薬メーカーである。値段は高くなるわ、物は少ないわでパニックになってしまった。
それではと、国内生産に方向転換をしてきたのである。休耕地を利用しての栽培が始まった。もちろん契約栽培である。薬草は取扱いができる人が限定されている。タバコを例に取るとわかりやすい。タバコはほぼ100%契約栽培である。種そのものがJTから供給される。専売公社から民間のJTになったとしても独占状態に変化はない。例えば外国から種を輸入して栽培し、タバコを商品化して販売しようと思ったら、とてつもない複雑な手続きを終えなくてはならない。行政が専売しか認めていないのである。薬草もほぼ同じと考えていい。
薬草の国内栽培に方向転換した背景に大きなポイントがある。中国で消費されるようになったから輸出ができなくなったということの深い意味である。
農業は国内のことだけを考えていればいい時代では明らかになくなったのである。農協の販売システムは完全な時代遅れになってしまった。中国のちょっとした事情で状況が一変してしまうのである。製薬メーカーは契約栽培をしてくれる農家を必死で探しているに違いないのである。ここにビジネスのチャンスが出てくる。安定した高収益を作り出せるポイントがある。中国の事情はますます薬草が必要とされる。日本への輸出が増える可能性は0%である。
と考えてくると薬草だけではない。他の作物もこういうことが発生してくると考えられる。もちろん、この逆もある。中国の富裕層がおいしい日本の果物を高くてもいいから買いたい人が急増してくるということなのである。日本の国内ばかりを見ていたらチャンスを失ってしまうのである。
こういう状況に対して日本の農水省はどう対応しているのだうろか。何もしないのである。日本の行政は先手を打つことがない。前例のないことをやることはない。問題が大きくなってはじめて、手を打つのが今までの慣例である。猫の目農政などと批判ばかりしていても仕方がない。
行政よりも先手を打つのである。それが前例になる。やったもの勝ちである。例えば薬草は日本国内への栽培に変えたとしよう。その次には中国で明らかに不足する。輸出ができるのである。立場が逆転する。信じられない話かもしれない。中国の富裕層は全国民の10%で頭打ちである。それでも日本の全国民と同レベルの1億3千万人もいる。途方もないマーケットなのである。硬い頭でいてはダメなのである。
薬草もよく考えてみると出発はすべて日本である。種も日本。富山大学の天然薬理学科が保存している。この種と栽培方法を世界に広げたのも日本人である。さらに言えば日本の中山間地は薬草栽培に最適の環境にある。薬草は野菜の栽培とはまったく違うのである。
雑木林の間で栽培ができる。小面積でも高額な売上げになる。休耕地利用はこれ以外にはないというほど適している。肥料もいらない。手間もかからないのである。富山県は前が海で後ろが深い山の日本アルプスである。だからこそ薬草の栽培が発達したのである。もちろん農薬は使わないし病虫害の心配もない。いいことづくめなのである。
「それならすぐに薬草栽培をやりたいな...」それができないのである。日本という国はとにかく行政の力が圧倒的に強い。また行政にいる人はとても頭がいい。何でも許可制なのである。それなら、それを利用して許可を得ている業者と手を組めばいいわけである。やり方を間違えてはいけないのである。
これからの時代はどんな作物でも外国の影響を大きく受けると考えて間違いがない。食糧不足になることも間違いがない。現在は円高だから食糧を安く輸入できる。でも国債が暴落して円安になったら外国からは食糧が入らなくなる。もしくは高い食糧を買わなくてはいけなくなる。スーパーの陳列棚に野菜がまったくないなんていうことは現実にあり得るのである。「それなら、これからは農家の天下だな...」そうなのだけれども、そんなに甘くはない。
何が高くなり、何が安くなり、どうやって売るかを確立した人だけが利益を得られるのである。ここはむずかしい。だから、今からでも遅くない。勉強をしてほしい。農協に頼るのが一番ダメ。直売所もどこまでかわからない。最後は自分のお客様をしっかりとつかむことである。それができた生産者はもの凄い金持ちになれる可能性が出てきたのである。時代というのは恐ろしい力があると思わざるを得ない。
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